靴除菌脱臭機

イオンクラスターは、様々なところで活用することができます。

今回は、当社のイオンクラスターを利用して靴除菌脱臭機を開発した事例をご紹介します。

 

1. 靴除菌脱臭機にイオンクラスター発生素子「AIO-2」を設置

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AIO-2を靴除菌脱臭機のヒーターの後部に設置しました。

 

2. 除菌テスト

除菌テストは2つの方法で実施しました。

ひとつは、靴底の菌を直接収集し、イオンクラスターの電源を入れた時と入れなかった時を比較して培養する方法です。

もうひとつは、空気中の浮遊細菌を収集してイオンクラスターの電源を入れた時と入れなかった時を比較して培養する方法です。

2つの結果を順にご紹介します。

 

●直接細菌収集培養法

(1)靴底の菌を収集し、この内容物を2枚のペトリ皿にそれぞれ塗布します。

(2)一方のペトリ皿は6時間AIO-2の電源を入れて靴除菌脱臭機に保管してから培養し、もう一方はすぐに培養しました。

(表1)

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(3)この結果、表1の通り、イオンクラスターを使用して除菌すると、細菌がすべて除去されていることが分かります。

 

●室内浮遊細菌収集法

エアサンプラー(MAS100、MERCK社、英国)を利用して室内空気中の浮遊細菌を2枚のペトリ皿に捕集し、一方はイオンクラスターの電源を入れた靴除菌脱臭機内の空気吐出口に設置して8時間放置した後、培養器で培養しました。

もう一方は、直接培養器で培養しました。

 (写真1)

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(表2)

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表2の通り、イオンクラスターを使用して除菌すると、浮遊細菌がすべて除去されたことが分かります。

 

3. 脱臭実験

イオンクラスターの脱臭効果を調べるために、アンモニアガスを靴除菌脱臭機に注入してイオンクラスターをONにした場合とOFFにした場合の、時間経過に伴うアンモニア濃度の変化を測定しました。

測定装置は、ガステック検知管を使用しました。

(写真2)検知管を用いてアンモニアを採取する様子

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(図表1)時間経過によるアンモニア濃度の変化

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図表1を比較すると、イオンクラスターを使用したとき、アンモニアがより早く減少することが分かります。

 

これらの実験に見られるように、イオンクラスターは靴除菌脱臭機に適用されると、優れた除菌・脱臭効果を発揮すると思います。

 

 

イオンクラスター発生素子「AIO-2」についてはこちら

https://www.sudopec.jp/hion